腰椎分離症について
2021-10-11
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。
今回は腰椎分離症について書いていこうと思います。
腰椎分離症とは・・・
腰の骨の一部分が骨折している状態を腰椎分離症といいます。
5つの骨で構成される腰椎ですが、5番目の腰椎が最も分離しやすいと言われています。
腰椎は、椎間板という骨と骨の間にあるゼリー状のクッションの役割をはたす組織と、椎間関節(ついかんかんせつ)の組み合わせで骨を連結させています。
しかし、椎体と椎弓が折れてしまうと、椎間関節が正常に機能せず、分離を引き起こします。
腰椎分離症になりやすいのは、体が柔らかい中高生の時期だと言われています。
成長期に激しくジャンプする、腰を捻る、まわす、などの負担を毎日のようにかけ続けることで、疲労骨折のような状態になってしまいます。
これが主な腰椎分離症の原因と言われています。
成長過程に子供の多くは、部活動やクラブ活動など激しい運動に行っており、必ず、成長期の子供が腰椎分離症になるとも言い切れません。そこには、体質、姿勢なども関係しているのではないかと考えられています。
腰椎分離症の症状は・・・
一般的な腰痛と、腰椎分離症の症状は、ほぼ同じです。
腰がなとなく重い、痛い、ハリを感じる、鈍痛がある、といった程度であるため、「としのせいかも」「使いすぎた」程度で放置する方が多いのも特徴的。
ただ、一般的な腰痛との違いは、腰をそらした時に、痛みが強くなる、ということで、その他にも、運動中に急性腰痛症(ぎっくり腰)のような痛みが出現することもあります。
表現方法は人によって異なりますが、腰が抜けたように痛い、という方も少なくありません。
また、極稀ではありますが、腰椎分離症の方で足にしびれを感じる方もいます。
この場合腰椎分離症だけでなく、分離からすべり症に発展し、神経を圧迫していることが原因です。
神経根を圧迫すると、坐骨神経痛のような症状がお尻から足にかけて現れます。
腰椎分離すべり症を発症すると、日常生活にかなりの支障をきたす場合もあるので、その際は、お近くの病院にて詳しい検査を受けてください。
【腰椎分離症予防ストレッチ】
腰椎分離症を改善、予防するには、下半身の筋力を鍛え、筋力で上半身を支える必要があります。
その為、下半身を中心とした筋力アップを行いましょう。
まず、足を肩幅程度に開き、正しい姿勢をとります。
手のひらを正面に向けて、手を伸ばします。
この状態でスクワットのような運動を行いましょう。
腰を下に落とし、ゆっくりと元の位置に戻るという動きを繰り返し10回行ってください。
ただし、少しでも腰のハリ、痛みがある場合は、決してムリをしてはいけません。
毎日10回の1セットを無理なく出来るようになったら徐々に回数を増やし、筋力アップを行いましょう