鍼を刺すことの説明
2018-03-14
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。
いったい鍼にはどういう効果があるのか?なぜ効くのか?
鍼の施術を受けるときに、誰もが疑問に思う事でしょう。
今日はそんな疑問にお答えします。
鍼の先生が3人いたら3通り、5人いたら5通りの鍼の使い方があると言われるくらい鍼の施術はそれぞれ個性的です。そしてその一人一人が独特の理論を持っています。
東洋医学の、経絡、経穴。陰陽五行思想。あるいは、電気を流す通電療法。トリガーポイントという反応点の施術等大変バラエティに富んでいます。
よく言えば、鍼の可能性。悪く言えば、統一感がないがために、効果はあるのに保険治療が複雑で難しいそもそもの原因とも考えられます。
今回は、これなら誰にも分かってもらえると思われるお話をします。
針の太さは髪の毛ほどです。大変細いのです。まして先端は丸い円錐形で、松葉の先のようになっています。皆さんが鍼は痛いに違いない。という先入観をお持ちなのは、あの注射針のイメージからだと思いますが、注射針は、竹を斜めに切ったみたいになっていて、そこから薬の出る管までついています。あれならさすがに痛いでしょう。細胞を遠慮なく切り進んで行くのですから。
鍼灸の針の形は全く違います。先端の細いところが、言わば細胞を避けながら申し訳なさそうに「ごめんなさいよ。ごめんなさいよ」という感じで謙虚に入っていくわけです。これがまず、鍼が怖くない。痛くない理由です。
まあこのように遠慮しながらではありますが、目的の深さまで届いた鍼先は、ほんのすこしだけ、細胞レベルで小さな傷を付けてきます。
抜いてしまえば、痕跡は何も残りませんが、結構大胆な仕事をしてくるわけです。一方、細胞レベルと言えども傷つけられたその場所は、その時点で、内部環境が一転します。傷をほっとくわけにはいきません。速やかに修復行動に出るわけですが、ここで、今まで見過ごされていた具合の悪いところが、引っ張り上げるように良くなっていくのです。
いわば鍼が治すのではなく、鍼によって治るきっかけが出来るのです。あくまで患者さんの自然治癒力。回復力が働くように、きっかけ作りをするのが鍼なのです。
以上鍼がなぜ効くかというお話でした。
※効果には個人差があります。