秋の養生法
2020-11-01
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です!!
今回は秋の養生法を紹介したいと思います。寒さが本格的に厳しくなる冬に向けてどのように過ごしていくことが健康的なのか、東洋医学的に考え、紹介していこうと思います。
東洋医学的に考えると、秋の3か月を『容平』というそうです。『容平』とは収穫のことで万物が成熟して収穫される。すべてが引き締まり収納され、大地には粛清とした気配が漂う。当然体の陽気も体内の奥深くに収納される。
・・・・・。。。ん?収穫期が終わって作物は倉庫に収められるから畑には何もなくなってスッキリするってことでしょうか。
秋の養生法
鶏とともに早寝早起きをする。心を安らかにし、あれもこれもしたいなどと気を乱したり、活発に動いてはならない。これに背くと秋の気である肺気が痛む。すると冬には下痢がちになるのである。
秋口に入り、朝晩冷えるようになると、夏場に活発に活動していた表皮が閉じ、その分気管や鼻に負担がかかるようになります。 さらに秋の風は乾燥しており、のどや鼻の粘膜を傷つけやすいので、鼻炎や喘息、風邪の原因となりやすいです。 たしかに発汗しすぎると風邪を引きやすいものです。もし、秋に汗をよくかくようなことがあったら、すぐにふき取ってあげましょう。
ようするに・・・・
・早寝早起きをして生活リズムを安定させる
・気温や湿度が変化するので保温、保湿に気を配る
・汗をかいたら冷える前に着替える
こんな感じでしょう!!
続けて精神的な養生法です。
漢方古典の書物には、「秋は西。西方は白色、入りて肺に通じ、肺は皮毛を、皮毛は腎を生ず。肺は鼻を主り、志にありては憂いとなす。類は金、その味は辛」と書かれています。
なんのこっちゃ・・・難解ですね・・・
前半部分の内容をおさらいすると
『入りて肺に通じ、肺は皮毛を、皮毛は腎を生ず。肺は鼻を主り』
・早寝早起きをして生活リズムを安定させる
・気温や湿度が変化するので保温、保湿に気を配る
・汗をかいたら冷える前に着替える
こんな生活養生をふまえたうえで次です!
食養生
冬に皮毛が閉じる前にもう一度「気」の入れ替えをする時に役立つ食材は「辛味」です。 ネギ、酒、唐辛子、わさび、ニンニク、カレー、山椒、大根、玉ねぎ等です。秋の味覚の中で梨、銀杏等は肺を潤し、咳を出にくくする食材です。金柑は声を補ってくれます。 ちなみに唐辛子は副腎髄質ホルモンを刺激して新陳代謝を良くする効果があります。ただし、「辛味」は食べ過ぎには注意してください。
分かりやすい!!素晴らしい!!
カレー、お寿司、おでん、鍋料理、うな丼などなど、おいしそうです!!
精神養生
秋の気は「憂」です。 憂愁の気持ちは、強すぎると肺の精気を損傷し、宣発と粛降(せんぱつ=上昇して広く行き渡らせるの意、呼吸により体内の濁気を排出、脾からの水分と栄養物を全身に散布し、汗を体外に排出する機能。 しゅくこう=清粛、清潔、下降という意味。自然界の清気を吸入した清気と脾からの水分と栄養物質を下に降ろし、肺と呼吸器にある異物を取り除き清潔に保つ機能。)の機能を失調させ、気の運行不利を起こし、肺気消耗に陥り抵抗力が落ちると考えられています。肺を潤しながら補い、憂いを除いて冬になっても風邪をひかないことを目標にしたいものです。 夏に比べて皮毛は発散しにくいように縮んでいます。 気も身体と同じように引き締め、精神の動揺によって秋の「憂」の気を受けすぎないようにしましょう。 憂いや悲しみの気持ちが出易い季節です。ある程度は季節の影響と受け止め、ゆったりと構えて微笑んで過ごしましょう。
なんとなく悲しい、憂鬱だみたいな事が秋になるとありますが、季節のせいだったんですね!!
そういった気分からも体には影響がでてきそうですね。
でも、皆さん安心してください。
いつも明るい『はるかぜ鍼灸接骨院』で秋の憂鬱を吹き飛ばしてやりましょう!スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしております。