水分補給と利尿作用
2020-08-19
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。
記録的な暑さの続く日々ですが皆さん、熱中症や脱水症状などをおこしていませんか?
今回は水分補給と利尿作用について書いていこうと思います。
最近、来院する患者様で脱水気味の方が目立ちます。水分をしっかりととっていますか?とたずねるとしっかりとっていますと答えます。しかし、症状は脱水時に起こる症状。問題は水分補給をしている飲み物にありました。
主にどんな飲み物をとっているのかたずねると緑茶、紅茶、コーヒーが主です。とのこと、、、、
お茶での水分補給は、場合によってはおすすめではありません。汗とともに失われる塩分が含まれていないため、スポーツ中や汗を多くかいたときには、別の物での水分補給を心掛けましょう。また、尿の排出を促す作用がある点にも注意が必要です。
熱中症対策としての水分補給には、スポーツ飲料や経口補水液を活用しましょう。お茶と同様に利尿作用がある、コーヒーやアルコールは避けましょう!
利尿作用のある物質としてカフェインやカリウムがあげられます。
カフェインはコーヒー豆、マテ茶を含む茶葉、カカオ豆、ガラナなどに天然に含まれている食品成分の一つです。カフェインの一日当たりの摂取量と主要摂取源は国や食生活により異なりますが、コーヒーと茶の2つが最も突出した摂取源です。
また、コーヒーや茶葉から抽出されたカフェインについては、清涼飲料水などに苦味料等の用途で食品添加物として使用されていますカフェインを多く含む主な食品は、国内で日常、嗜好品として飲まれるコーヒー及び茶類です。 また、清涼飲料水のエナジードリンクや眠気覚まし用のドリンクは、コーヒー・ココア類、茶類よりも更に多くのカフェインが含まれているものがあります。
カリウムが多く含まれる飲み物は、果実使用のジュース、特に濃縮還元やストレートや豆乳のカリウム量が多くなっています。腎臓病等でカリウム制限のある方は、飲む量に気をつけましょう。
一般的に、人の1日の水分出納は約2.5Lです(尿:約1,500ml、不感蒸泄※:約900ml、便:約100ml)。夏場は汗をかく分、意識して水分の摂取を心がける必要があります。
食品の成分表示をみると書いてあるのでよく観察してみてください。
水分補給として一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまいます。飲む量は、かいた汗の量を目安にし、汗で失われる塩分(ナトリウム)もきちんと補給しましょう。
私たちの身体には、約0.9%の食塩水と同じ浸透圧の血液が循環しています。また汗をかいた肌をなめると塩辛い味がすることからわかるように、汗にはナトリウムが含まれています。大量に汗をかいてナトリウムが失われたとき、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲む気持ちがなくなります。同時に余分な水分を尿として排泄します。これが自発的脱水症と呼ばれるものです。この状態になると汗をかく前の体液の量を回復できなくなり、運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。
よく質問されるのが、水だけじゃダメ?という質問なのですが、汗をかいたら塩分(ナトリウム)の補給も必要です。脱水時は、水分とともに適量の塩分をとることが重要です!水分だけで考えるのではなく、味噌汁やせんべいなども塩分を摂取するにはよいのではないでしょうか。
長時間運動を続ける場合には、ナトリウム濃度をやや高くすることが必要です。長時間の運動では、血液のナトリウム濃度が低下して、熱けいれんが起こることが報告されています。
また、糖を含んだ飲料が推奨される理由としては、腸管での水分吸収を促進することが挙げられます。主要な糖であるブドウ糖は、腸管内でナトリウムが同時にあると速やかに吸収されます。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されるというのがそのメカニズムです。
知識つけポイントを押さえていくことでこの夏を乗り切りたいですね!!