血液のコンディションについて
2021-12-01
こんにちは!はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。
血液のコンディションが良いと体調を崩しにくい。この部分を書いていこうと思います。まずは血液はどんな役割を果たしているのか?
血液の主な役割は、下記の3つです。
1.酸素・二酸化炭素の運搬
2.細菌の除去や、止血などの生体防御
3.体温調節など、体内環境の維持
そして、すべての細胞は、血液によって酸素や栄養が運ばれることで活動しています。また、血液は細胞が排出した二酸化炭素や老廃物を回収し、腎臓でくみ取られ小便などで、体外へ排出していきます。つまり、血液の働き、腎臓の働きがよくなければ、新陳代謝は滞り、いい細胞を作り出すことはできなくなっていきます。
具体的な老廃物は尿素窒素、尿酸、クレアチニン、ナトリウム、カリウム、血清タンパクなどがありますが、老廃物の滞留・蓄積は、血液やリンパ液の流れを阻害し、浮腫み、発熱、痛みなど症状を引き起こす。また、基礎代謝が下がり、体が冷えを感じるようになります。
身体が冷えた状態で身体を温めても身体に水分が少ない状態では効果的に血行を良くしたり、回復力を高められません。
血液のコンディションを良くしていく為にも水分を良くとる事が大切です。それは血液の約8割が水だからです。
血液の成分を簡単に説明しましょう。血液は、赤血球、白血球、血小板の3つからなる血球成分と、これらを含んで流す血漿成分の2つからなります。この血漿成分のうち、90%が水分で構成されており、血液全体でみると水分が8割も占めていることがわかります。
このことから、体全体の水分量が減ってしまうと、血液もだんだんとドロドロの状態になってしまいます。
血液がドロドロの状態が如何に体に悪いかは、皆さんもご存知かと思います。この状態にならないようにする意味でも、こまめな水分補給は欠かさずに行っていただきたいのです。
また、水分だけでなく、内臓の調子が悪いと血液の状態も悪くなってしまいます。それは、なぜでしょう?
血液の成分である赤血球、その中のヘモグロビンを作る主成分の鉄があるのですが、この鉄は普通体の中では作られることはありません。よって、食べ物から摂取するしかありません。そしてそこから摂取した鉄は十二指腸という胃の下にある臓器で吸収され、骨髄へ運ばれて最終的にヘモグロビンとなります。
この十二指腸の働きが悪くなってしまうと鉄の吸収もおろそかになり、ヘモグロビンも作られにくくなります。これが続いていくと赤血球も減っていくため、血液の赤みが薄くなってしまい、身体中に運ぶ酸素の量が少なくなり、酸欠の状態に陥ってしまいます。これを鉄欠乏性貧血といいます。貧血になってしまうと、重い脱力感、疲労、倦怠感、全身の血色が悪い、所謂蒼白といった諸症状が起こってきます。
たかが水分、されど水分、飲みすぎるとトイレが近くなりいろいろと不便。習慣的に水分をあまりとらない生活になっていませんか?