石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)
2021-02-01
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。今回は肩の石灰沈着性腱板炎について書いていこうと思います。
石灰沈着性腱板炎とは、肩の関節にカルシウムが貯まり炎症が生じる事によって起こる病気です。その多くが肩の腱板の中にリン酸カルシウム結晶という物質が貯まっている状態です。特徴としては突然、激しい肩関節の痛みが起こり、痛みがきつく関節を動かすことも出来ず、痛みで寝付くことも出来ない方が多いです。40~50代の女性に多く見られる傾向があります。
そもそもなぜ肩関節にカルシウムが貯まるのか?
人間の体は骨に必要なカルシウム量を維持するために腸からの吸収と尿での排泄でバランスをとっています。しかし、尿から排泄しきれなかったカルシウムは長い年月をかけて体の中の血管、関節、腱、靭帯などに蓄積してしまいます。その結果、肩などに石灰(カルシウム)が貯まってしまうことがあります。
なぜカルシウムが貯まると痛みがでるのか?
ちなみにカルシウムが貯まっただけでは痛みは出ません。些細な事をきっかけとして貯まったカルシウムを体が異物と判断し、異物反応を起こすと痛みが発生します。自己防衛機構でカルシウムを溶かすように攻撃することで炎症による激痛が発生します。
この激痛のタイミングは、カルシウムの貯まり始めや途中の時ではありません。身体が異物と判断しカルシウムを排除しようと炎症を起こし、溶かしてしまおうという反応がこの場合の炎症反応となります。その炎症反応が異物を溶かそうとしているので、とても激しい痛みが発生すると考えられています。
こういった場合、まずは整形外科で診察をしてもらい関節内のカルシウムの沈着の有無がポイントになってくると思います。肩の急激な痛みなので来院し、石灰沈着の兆候が見られた場合は、整形外科での診察を進めさせていただきます。患者様の痛みが一日でも回復するようはるかぜ鍼灸接骨院ではベストを尽くさせて頂きます。