交通事故で被害者・加害者になったら
2022-01-14
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。新年を迎え、せわしなさからなのか交通事故が増えてきているようです。本日も車のレッカーの仕事をされている患者様から夜中のレッカー作業のお話を聞かせて頂きました。
もしも交通事故に被害者・加害者になってしまったときに私たちはどのように行動したら良いか?自分自身の勉強もふまえて書いていこうと思います。
1. 交通事故が発生したら、まず負傷者を救護
交通事故は大きく分けて、人身事故と物損事故の2つです。人身事故の場合、真っ先にしなければならないのは、負傷者の救護と119番への連絡がです。
初動の一歩は警察でも保険会社でもなく、負傷者がいるならまずその救護です。これは道路交通法でも定められています。次に二次災害の防止です。負傷者がいなければここからになります。
2. 警察への届出は必ずする
警察への届出は、人身事故であれば必須、物損事故であっても基本は警察に届けでるものです。これも当たり前かもしれませんが、例えば次のようなケースでは警察への届出をしないこともありえます。
相手も自分も互いにケガがない
ちょっと軽くぶつかっただけの物損事故
自分(もしくは相手)がとても急いでいて、重要な用事に間に合わないと大変なことになる
相手に損害賠償すると伝えて相手も承諾してくれた
事故の現場では冷静に考えて判断している時間はありません。自分のほうが過失割合、つまり自分の落ち度の割合が高いと思っていても、冷静に事故状況を検証してみたら実は逆だったということもありえます。その場で約束したことを相手が後から反故にすることもあり得ます。判断に迷うこともあると思いますが警察への届出は必須だと思います。これは自分が加害者でも被害者でも変わりません。
できればドライブレコーダーは付けておいた方が、事故の際の状況確認に役立ちます。正確な事故状況が分かることはとても大切です。
仮に相手と事故状況の言い分が食い違うことがあってもドライブレコーダーがあることで言い分が食い違うということが防げます。正確な事故状況が分かるということは、解決への早道にもなります。
3. 事故現場の状況を確認
警察へ届け出たら、交通事故の状況や場所、負傷者や物の損害の状況などを伝えて指示を受けてください。実況検分が行われますが、事故の状況を正確に伝えましょう。自分がこうだと思うことはきちんと伝えます。やはり、ドライブレコーダーの映像があると話が早く済みます。
それがない場合、現場の写真、信号の状況、道路幅、一時停止など道路標識の位置、駐車している車がいたならその位置なども確認しておいてください。時間が経つと記憶があいまいになりますし、事故の状況を示すもの、例えば路面のスリップ痕などもなくなってきます。
4. 相手方の連絡先を確認
何度も言うように、軽微な物損事故でも警察への届出は必要です、実際には当事者同士の話で済ませてしまうことも少なくありません。
しかし後々何があるか分かりません。事故現場で話したことと、後から相手の言うことが変わったということもありえます。相手の連絡先が嘘だったという可能性もあります。相手の住所・連絡先、車の登録番号なども控えておきましょう。口頭ではなく相手の免許証も見せてもらうことを忘れずに。だからこそ警察への届出が必要なのです。
5. 損害保険会社へ事故の報告をする
交通事故に遭ったら、損害保険会社あるいは保険代理店へ事故報告を行ってください。その上で今後どうすればよいか指示に従ってください。
たまに、軽微な物損事故だから自動車保険は使わないほうがいいだろう、と報告しない人もいます。保険会社に事故報告をしても、それだけで翌年の自動車保険料が高くなるわけではありません。
事故の報告が早くて問題になることはありませんが、遅いと保険会社の対応も後手になってしまいます。被害者から対応が遅いと言われるのは良いことではありません。まずは事故の報告とともに相談をしましょう。
交通事故の加害者・被害者になってしまった際に少しでもこういった情報が皆様のお役に立てたら幸いです。