更年期障害について
2021-03-15
こんにちは、はるかぜ鍼灸接骨院の遠藤です。今回は更年期障害(こうねんきしょうがい)について書いていこうと思います。
更年期障害とは、閉経前後で女性ホルモンの減少によって、さまざまな症状が現れます。
日本人女性の更年期症状評価表によると
顔や上半身がほてる(熱くなる)
汗をかきやすい
夜なかなか眠れない
夜眠っても目をさましやすい
興奮しやすく、イライラすることが多い
いつも不安感がある
ささいなことが気になる
くよくよし、ゆううつな事が多い
無気力で疲れやすい
目が疲れる
ものごとが覚えにくかったり、物忘れが多い
めまいがある
胸がどきどきする
胸がしめつけられる
頭が重かったり、頭痛がよくする
肩や首がこる
背中や腰が痛む
手足の節々(関節)の痛みがある
腰や手足が冷える
手足(指)がしびれる
最近音に敏感である
以上の21項目を『強』『弱』『無』の3段階で評価します。この他にも多様な症状が現れることがあります。例えば、吐き気や皮膚を蟻(あり)が這うような感覚=蟻走感(ぎそうかん)などといった症状があらわれる事があります。
更年期障害に関わる女性ホルモンには卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンがあり、脳の視床下部(ししょうかぶ)によりコントロールされています。更年期に卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減ってくるため脳はもっと女性ホルモンを分泌させようと視床下部から指令を出します。しかし、卵巣の機能が低下、停止しているために女性ホルモンは分泌されず、この繰り返しで視床下部が混乱してしまいます。視床下部は自律神経や免疫の中枢でもあるためそれらの機能にも乱れが生じてきます。その他にも更年期障害(症状)を起こす要因として家庭、職場などのストレスや性格などによるストレスの受け方も関係しているといわれています。多くの要因が絡み合うことで更年期障害は引き起こされています。
また女性だけではなく男性も更年期障害を起こすことがあります。
要因としては加齢などによる男性ホルモンの低下などがあげられます。しかし、テストステロンだけではなく環境やストレスなど様々な外的要因が関わっているようです。更年期障害というと女性の体調不良といったイメージがまだまだ強く、人知れず症状に悩んだり、放置し続けて状況を悪くしてしまったりしてしまうことがあるようです。
女性、男性ホルモン分泌、自律神経の中枢、免疫などは脳の視床下部が最高中枢となっています。
更年期障害、自律神経失調症など多くの不調に関わっていることに変わりはありません。更年期障害や自律神経の症状など共通して言えることは睡眠の状態が良くないということです。良い睡眠を獲得していくということは身体を施術し、自己治癒力を向上させていく為にもとても重要な要素になります。
良い睡眠をとるために努力、工夫をしてみるのも体調改善の為に繋がるのではないでしょうか。