有痛性外脛骨について
2020-06-05
こんにちは!はるかぜ鍼灸接骨院、スタッフの影山です!
暑さが少しずつ増して気持ちが滅入りますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回は、以前にも本ブログで紹介したであろう「有痛性外脛骨」について改めてお話していこうと思います。
有痛性外脛骨とは、運動中や運動し終えた後に足の内側にある骨の出っ張り(足の裏の足底アーチの内側を、足の指から踵にかけてゆっくりなぞっていくと、真ん中あたりで少しでこぼこしたところを触れる箇所のこと)に痛みを覚えるものを指します。
好発年齢は10代の若者、特にスポーツ選手、とりわけ思春期の女の子に多いとされています。
さて、この有痛性外脛骨なのですが、そもそも「外脛骨」ってどこの骨?と思う方もいるのではないでしょうか。
「外脛骨」というのは、足を構成する28個の骨の中にある、舟状骨という骨(形が舟っぽいからこの名がついた模様。諸説あり。)の内側にある過剰骨のことを指します。過剰骨とは、その名の通り余分な骨のことであって、本来なら足にはあるはずがないのです。
ただしこの外脛骨、通常ならあったとしても、無い人よりも足の内側が出っ張っている程度にみられるだけで、日常生活に支障をきたすことはありません。
しかしながら、陸上競技やバスケットボール等、足に激しい負荷を強いるスポーツを繰り返し行っていると、この外脛骨と舟状骨がこすれ合ってしまい、次第に炎症が起き、痛みを生じる、と言われています。
もともと小さいころから偏平足気味であったり、上述のように競技の為にサイズのきつい靴をはいてプレーするスポーツ、緩急の差が激しいスポーツを行う選手も、有痛性外脛骨になりやすいと言われています。
10代のスポーツ選手に多いのも、骨や筋肉が成長途中であるがゆえにこうした負荷に耐え切れないから、といわれており、女の子に多いのも、男の子と比べると筋肉の強さや骨密度に差があるからではともいわれているので、予防のためにも選手には十分な注意が必要とされています。