外反母趾について
2018-05-18
こんにちは!スタッフの國持です。初夏の風が心地よい今日この頃いかがお過ごしですか?
今日は外反母趾についてお話させて頂きます。
症状
特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が、人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出した部分が靴に当たって炎症を起こし、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。
靴の歴史の長い欧米人に多い病気でしたが、最近は日本でも急速に増えているそうです。
原因と病態
外反母趾の一番の原因は、靴を履くことで幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと、母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くします。
10歳代に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足気味であったりする外反母趾になりやすい特徴があります。最も多いのは、中年期のものによるもので履物に加えて、肥満と筋力低下などによっておこります。
健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状
に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されておこります。
診断
変形は見た目に明らかで、痛みの程度が問題になり、母指の飛び出しを指で押すと痛む、靴を履いたときに痛む、靴を脱いでも痛むなどに分けられます。
靴を脱いでも常時痛むようになると手術が必要になります。
予防と治療
予防
- 母指のつけ根はフィットして先はゆったりとした履物を選びます。
- タオルを地面に敷いて足の指だけでたぐり寄せるいわゆるタオルギャザーなどの体操を毎日行います。
- 両足の母指に輪ゴムをかけて足先を開く体操を行います。
- 母指と人差指の間に装具をはめます。
外反母趾から歩き方が変わって、他の部位に痛みが走る事もよくあることなので、外反母趾でお悩みの方は当院までご相談ください。